弊社は、インフラ整備による豊かな社会基盤の拡充を目指し、RCセグメントを製造する会社として1969年に創業いたしました。その後、時代のニーズに即して建築用プレキャストコンクリート、SEEDフォーム(埋設型枠)等の製造へと事業範囲を拡充し、2024年に創業55周年を迎えました。社会経済の発展とともに歩みを進められましたことは、ひとえに皆様のご支援ご鞭撻の賜物と厚く御礼申し上げます。
昨今、世界規模での地球温暖化や、我が国特有の地震多発地帯・火山活動帯という地理的な条件による自然災害の激甚化が見受けられます。また、少子高齢化による担い手不足、近年では新型コロナウイルス感染症の拡大、ロシアのウクライナ侵攻や円安によるエネルギー・原材料の価格高騰など、我々を取り巻く事業環境には課題が山積しており、先が見通せない状況です。
このようなVUCA時代と呼ばれる未来予測が困難な時代環境において、我々は常にビジョンを明確にし、変化に対応して変革に挑み、チャレンジする姿勢が何より重要であると考えます。また、AIやICT技術を活用したDXの取り組みを通じて技術の研鑽に努めるとともに、持続可能な社会の実現のためSDGsへの対応を図り、そして何よりも、仕事を通じて社員に「幸せ」を与えられる会社、いわゆるウェルビーイング経営で安定的かつ持続的な成長を目指していきたいと考えています。
そのため変革のひとつとして、2024年4月からは、施工部門を保有することといたしました。施工部門の独自事業に併せて、製品製造と施工の一体化によるワンストップサービスで、これまで以上にお客様へ付加価値の高いサービスを提供できるよう努力してまいります。
今後とも、一層のご支援とご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
フジミ工研株式会社は、顧客に付加価値の高い製品製造ならびに施工を提供し、豊かで安心安全な社会づくりに貢献するため、以下の3つのビジョンを掲げております。
コア技術を基盤として新しい価値創造(変革)に挑戦し続ける
付加価値のある製品・施工を通じて総合サービスを提供する
すべてのステークホルダーに信頼され、豊かな社会づくりに貢献する
創業55年という長い歴史を歩んできた当社では、「まじめにものづくり」を続ける気持ち、そして社是にある「誠実・意欲・技術」にもとづき製造・施工に関する知識と経験が伝承され続けています。
その一方で、さらなる成長のための変革を目的とし、2024年度より「施工部門」を立ち上げました。現在まで中心となっていた「製造部門」に合わせて施工部門という2つの柱を組み合わせることで、新たな価値を創造し挑戦し続ける「総合インフラメンテナンス企業」を目指します。
「製造部門」「施工部門」の2本柱で事業を展開することにより、一連の工程にワンストップで対応いたします。製造部門では、製品の品質を維持する自社独自のシステムを活かし、ご発注者様に高品質な製品を届けられるように努めます。また自社で製造した製品を施工部門の業務に適用するほか、竣工後の補修といった維持管理業務を含め、一連のサイクルを自社対応で完結できる環境を構築し、今まで以上に事業の拡充を進めていく次第です。
部門ごとに事業を展開するのではなく、他社が持たない独自の事業体制を構築することで、建築・土木をトータルサポートできる体制を構築いたします。
「良い仕事をしてお客様の信頼を得る」という基本方針のもと、高い意欲を持った社員たちとともに長年培ってきた高い技術力を発揮し、すべてのステークホルダーに対して信頼性の高い品質の製品・施工を提供いたします。
時代に即した考えを持ち続け、新しい思考・新技術などを導入しつつ顧客満足度の高いサービスを提供することで、インフラ整備を通じて豊かな社会づくりに寄与できるよう努力してまいります。